(12/20)講演内容を更新、講演順を一部変更

(12/13)講演順を一部変更

開催概要

日時 : 2023年12月22日(金)13:00~17:00、 23日(土)10:00~11:35
会場 : まちなかキャンパス長岡 交流ルーム
主催(50音順) : (株)SimEngine、長岡パワーエレクトロニクス(株)長岡モーターディベロップメント(株)ポニー電機(株)

タイムテーブル

1日目 (12/22)

13:00~13:10 開会の挨拶・長岡パワーエレクトロニクス研究会について

長岡技術科学大学 伊東淳一教授

13:10~13:50 電流形ACCによる広帯域での伝導ノイズの低減

【概要】近年,SiCやGaNといったワイドバンドギャップデバイスの登場により,低損失かつ高速スイッチングが可能な半導体スイッチング素子の利用がさかんに行われている。一方で,スイッチング速度の高速化に伴い,電力変換回路から発生する電磁ノイズの増大と広帯域化が問題となっており,電磁ノイズ対策の重要性が高まっている。電磁ノイズ発生の要因の一つとなるコモンモードノイズを抑制するアクティブコモンモードノイズキャンセラ(ACC)がこれまでに多く提案されている。本講演では,ACCを構成するCM検出部,アンプ部の周波数帯域に着目した,電流形ACCの広帯域での伝導ノイズ低減に関する検討を報告する。

長岡技術科学大学 大倉惇稔氏

13:50~14:30  Butler-Volmer式とCPEを含むリチウムイオン電池の等価回路モデル

【概要】近年の電動化に伴い,従来より大容量・高出力バッテリの需要が高まっている。一方,バッテリには,発火のような危険性・重要増加からの材料費高騰など,実証実験には不都合な要素を多く含む。そこで,シミュレーションを用いた解析を積極的に用いて,フロントローディングに移行することが,バッテリ開発にも有効である。本講演では,電荷移動抵抗を示すButler-Volmer式,拡散抵抗を示すCPEを使用し,従来のnRC等価回路よりパラメータ数を抑えた新規等価回路を提案する。

名古屋大学 渋谷賢佑氏

14:30~15:10 PLECSマルチコア機能を用いたMBD検証環境の構築

【概要】電源の出力応答特性の設計においてはシミュレーション活用が有効であるが、入力電圧変動や出力電流変動といった多くの動作条件を繰り返し行う必要があり、計算時間の増加が問題となる。今回、PLECSのマルチコア処理機能を用いた複数シミュレーションの実行プログラムを作成し、シミュレーション時間を短縮する取り組みを行った。内容と効果について紹介する。

ニデックモビリティ 古井崇介氏

15:10~15:25 休憩

15:25~16:05 モータの制限を打破できるか? ~汎モータ(?)の最適化の挑戦~

【概要】モータは伝統的に,3相の正弦波電圧で正弦波電流を供給して駆動することが前提となってきた。しかし,モータの本来の必須要件は,DC電源の供給電流に低周波リプルが乗らず,トルクリプルもないことである。これさえ満たせば,どんな電流・電圧波形で駆動してもよいのではないか?そうやって大らかな気持ちになれば,もっとモータの可能性を引き出せるのではないか?これまで,スイッチング回数が多くないと表現できない高調波を相電流波形に含めることには,抵抗感があった。しかし,次世代半導体が普及すれば,こういった考え方も許容されるかもしれない。そう思ったので,まずはリラクタンスモータでやってみた。その取り組みを紹介する。

岡山大学 梅谷和弘准教授

16:05~16:45 講演内容調整中

【概要】未定

長岡パワーエレクトロニクス株式会社 大沼喜也

2日目 (12/23)

10:00~10:40 講演内容調整中

10:40~11:20 LLC御技術の歴史と最新動向

【概要】LLCは約30年前(1990年代前半)にサンケンとソニーが「発明」した、日本発信の技術です。当時は、低ノイズ、高効率、薄型を得意とするトポロジーとして注目されており、制御の応答性は問われない領域で使われていました。Closed loopはVCOを用いた「遅い」周波数制御で約20年間使われました。最近は、LLCをもっと汎用的に使いたいという要求で、安定性・高速応答が求められるようになり、ピーク電流モード制御が主流になりつつあります。更には、LLC力率制御という新しい概念も提案されており、この一連の流れを俯瞰します。

ローム株式会社 財津俊行氏

11:20~11:30 閉会の挨拶

長岡技術科学大学 伊東淳一教授