開催概要

日時 : 2025年12月19日(金)13:00~17:00、20日(土)9:30~11:00

会場 : まちなかキャンパス長岡 交流ルーム

主催 : (株)SimEngine、長岡パワーエレクトロニクス(株)、長岡モーターディベロップメント(株)、ポニー電機(株)

タイムテーブル

1日目 (12/19)

13:00~13:05 開会の挨拶

長岡技術科学大学 技術科学イノベーション専攻 伊東淳一教授

13:05~13:35 1500Vdc連系向け広入力電圧絶縁型DC-DCコンバータの高効率制御法

【概要】再生可能エネルギーの大量導入を背景に,1500Vdcを含むDC系統が注目されている。1500Vdc系統では,一般的な1700V以下の耐圧デバイスの利用が困難であり,さらにESS(Energy Storage System)で用いられる蓄電池は充電状態に応じて端子電圧が変動するため,連系するDC-DCコンバータは広い入力電圧範囲への対応が不可欠である。また,装置の小型化のためは,スイッチング周波数の高周波化が有効だが,大容量デバイスでばハードスイッチング損失がその障害となる。そのため,ソフトスイッチング技術の導入が重要である。本講演では,ソフトスイッチング技術と設計指針,マルチレベル回路によるマルチモード制御,損失解析に基づくDCバス電圧の最適化手法を取り上げ,高効率な絶縁型DC-DCコンバータ制御について紹介する。

長岡技術科学大学 パワーエレクトロニクス研究室 大野貴志氏

13:35~14:05  キャパシタ電圧利用率設計に基づいた単相三相切替型T-typeコンバータのアクティブパワーデカップリング

【概要】本講演では電気自動車用オンボードチャージャーにおける単相三相切替型T-typeコンバータを用いたアクティブパワーデカップリング(APD)方式を紹介する。提案する回路構成は単相時の余剰レグをAPD回路として活用することで,追加回路を必要とすることなくAPDを達成する。一方でAPD適用時には,直流側キャパシタの脈動成分が線間電圧に重畳する。そこで直流側キャパシタの電圧利用率を設計パラメータとして,交流側インダクタ体積と直流側キャパシタ体積のトレードオフを定量的に評価した。また,実機検証により提案回路構成での十分なAPD効果を確認したため報告する。

長岡技術科学大学 パワーエレクトロニクス研究室 東出稜平氏

14:05~14:35 理論式と機械学習を組み合わせた電源回路解析および実務ノウハウ

【概要】当研究室ではこれまでに理論式と機械学習を組み合わせたハイブリッドモデルによる電源回路解析を提案してきた。昨年のワークショップでは単一目標の予測について紹介したが、本講演では複数目標の同時予測について述べる。また学会ではあまり議論されない、機械学習を行う上での実務的なノウハウについても紹介する。

名古屋大学 パワーエレクトロニクス研究室 大元靖理氏

14:35~14:45 休憩

14:45~15:15 半導体ベンダーにおけるパワエレ基板の設計開発の難しさとやりがい

ローム株式会社 システムソリューションエンジニアリング本部 FAE3部 ソリューションエンジニアリング課 2G 石戸亮祐氏

15:15~15:45 同期リラクタンスモータのフラックスバリア最適設計と実機評価

【概要】出力5.5kW・4極同期リラクタンスモータのトルクリプル最小化を目的としてフラックスバリアのパラメータ最適化を行った。フラックスバリア形状を表現する数式に着目し、探索空間の削減を図った。また、設計した同期リラクタンスモータの実機評価を行い、解析結果との比較を行った。

長岡モーターディベロップメント株式会社 佐藤大介

15:45~15:55 休憩

15:55~16:25 SiCパワーデバイスのノイズ抑制技術

【概要】SiCパワーデバイスの優れた高速スイッチング性能は低消費電力化を可能とする一方で、電磁ノイズの増大が顕著な課題となる。電磁ノイズの問題は開発プロセスの最終段階で明らかになることが多く、その対策のために手戻りが生じ、開発期間の長期化を招くこともある。本講演では、SiCパワーデバイスに特有の課題を取り上げ、電磁ノイズの発生メカニズムと、開発初期段階から製品設計に組み込むための電磁ノイズ対策技術について紹介する

ローム株式会社 大河内裕太氏

16:25~16:55 PLECS 5.0に実装される最新機能のご紹介

【概要】2026年1月末にリリースされる予定のPLECS 5.0では、リアルタイムシミュレーション機能の拡張として、MMC等の大規模SWシステムへのNanostepソルバの適用が可能となる予定である。現状では半導体SW数の取扱いに制限があるHILS用モデルに対してのソリューションとなる重要な機能として、このモデルの動作条件等を紹介する。また、既にリリースされた125MSPSのDAC出力が可能なRT Box 4を適用した場合の事例も併せて紹介する。他にも、SPICEソルバを適用し、NETLISTにて記述された詳細デバイスモデルを実装した例題モデルの動作条件等を、PLECS 5.0のβ版を用いて紹介する。

株式会社SimEngine 香川秀樹

2日目 (12/20)

9:30~9:55 パワエレトレーナー活用最新動向

長岡パワーエレクトロニクス株式会社 安達裕

9:55~10:20  制御できる共振型コンバータのための脱「状態平均」化宣言

【概要】高周波でソフトスイッチング動作できる共振コンバータは小型・高校率なDC電源が実現できると期待されているが,負荷の変動に対して出力を高速で安定化させる制御方法があまり確立されていないため実際の産業応用は限られている。その理由には,共振型コンバータの制御特性を単純な状態方程式に落とし込むことが難しいことにあると考える。そこで,共振型コンバータの状態方程式を導出する方法として,状態平均化法に変わる新しい考え方を思いついた。その内容と,そこからわかる共振コンバータのあるべき姿を議論する。

九州大学 大学院システム情報科学院 梅谷和弘教授

10:20~10:45  双方向GaNと電流形インバータの可能性

長岡パワーエレクトロニクス株式会社 宅間春介