補足1:絶対変換と相対変換


 絶対変換と相対変換の変換前後の関係について以下の表に示します。特に注意が必要なのは鎖交磁束の取り扱いです。d-q座標で制御を行う際にモータパラメータが必要となりますが、制御で絶対変換を用いているのか相対変換を用いているのかによって、鎖交磁束の値が異なります。鎖交磁束の取扱を間違ってしまうと、所望の制御特性を得られなくなってしまいます。

項目 絶対変換 相対変換
変換係数 \(\Large \sqrt{\frac{2}{3}}\) \(\Large \frac{2}{3}\)
電力・トルク 変換前後で不変 変換前の\(\frac{2}{3}\)倍
振幅 変換前の\(\sqrt{\frac{3}{2}}\)倍 変換前後で不変
変換後の鎖交磁束 \(\sqrt{3}\)×鎖交磁束実効値 鎖交磁束振幅
\(\sqrt{v_d^2+v_q^2}\) 線間電圧実効値 相電圧振幅
\(\sqrt{i_d^2+i_q^2}\) \(\sqrt{3}\)×電流実効値 電流振幅